月夜のおはなしの絵本

お月さまの絵本がまだまだあるので、前回の続きです。
今回は、お月さまが主役というよりは、月夜に描かれるお話のものをピックアップしています。

Karite’s pick up “月夜のおはなしの絵本”

夜と言えば、寝る時間。
おやすみ前に読みたい、不思議な絵本、笑える絵本、いろいろ。

布団を敷いたけど眠たくない男の子。
そのたくましい想像力は、部屋をぐにゃぐにゃにしたり空飛ぶ魚を登場させたり。
お母さんの思いとは裏腹に、世界はどんどん広がります。
細かく描き込まれた絵には遊び心がいっぱい。
充実の寝る時間を満喫してください。
作:鈴木のりたけ
『ねるじかん』
アリス館

かぼちゃのこに「はやくねなさーい」と呼びかけるお月さん。
かぼちゃのこは「ねられんねられん」と応えます。
なにかと寝ないかぼちゃのこと、やさしく見守るお月さん。
最終的にスッと寝る、楽しい一冊です。
さく:やぎゅうげんいちろう
『ねられんねられんかぼちゃのこ』
福音館書店

星空が美しい夜。
家の中にいるのが惜しくなったばばばあちゃんは揺り椅子を外に持ち出して…。
とどまるところを知らないばばばあちゃんの働きっぷりと、その堂々とした姿が魅力的な、ばばばあちゃんシリーズの記念すべき一作目です。
さく・え:さとうわきこ
『いそがしいよる』
福音館書店

大事な宝物を持ち、おばあちゃんの家へお泊まりに行くことにしたエイミー。
夜、さみしくなり家に帰りたくなって…。
一人でお泊まりする不安が安心に変わる、あたたかくてほっとする一冊です。
文:フィリパ・ピアス
絵:ヘレン・クレイグ
訳:さくまゆみこ
『ひとりでおとまりしたよるに』
徳間書店

描写がとてもきれいな絵本も、おすすめです。
夜の色あいが目を引きます。

まもなく夜を迎える博物館内で動き始めた、一匹のチョウ。
それをきっかけに他の生き物たちも動き始めて…。
美しく描かれた生き物や化石などが楽しく過ごす、博物館の夜。
朝が来るまで、夢の時間を楽しんでください。
文・絵:イザベル・シムレール
訳:石津ちひろ
『はくぶつかんのよる』
岩波書店

夜明け前。
湖畔でおじいさんと孫が寝ています。
静かにすこしずつ移り変わる湖畔の様子。
ぼんやりと明るくなり、おじいさんと孫は起きて…。
ゆっくり噛み締めるように味わいたくなる、夜明けの空気までが感じられる一冊です。
作・画:ユリー・シュルヴィッツ
訳:瀬田貞ニ
『よあけ』
福音館書店

最終的に、夜が明けてしまいました。
さて、お月さまの夜の物語、夜の長い季節にぜひお手に取っていただけたらと思います。

※絵本紹介(TwitterInstagramで更新中)のまとめ記事です。